佐賀県教育委員会は、佐賀県公立高校の推薦入試と前期試験を統合して「特色選抜」に再編した新たな高校入試制度を2012年度入試から導入することを決定しました。
学力テストのなかった推薦入試にも学力検査が課されます。これにより「特色選抜」「一般入試選抜」という入試制度に変更となります。
以下、2009年12月24日の佐賀県定例教育委員会議案より
佐賀県立高等学校入学者選抜方式の変更方針について
平成 21 年 12 月 24 日、県教育委員会では、高校教育改革プロジェクト会議からの報告の趣旨を踏まえ、県立高等学校の入学者選抜制度の在り方について検討を進めてきました。
これまで佐賀県の公立高校入試では、前期試験・推薦入試、後期試験、第二次募集によって入学者選抜を実施してきたが、その中で前期試験と推薦入試については、後期試験とは異なる方式で実施してきたことに関して、
・複数回の受験機会が確保されていること
・学力以外の資質を重点的に評価することができること
・特定の教科の学力を重点的に評価することができること
など、受験生を多様な尺度で評価する制度といった意味から、一定の役割を果たしてきたと認められる。
しかしながら、その一方で、
●推薦入試における学力の評価が十分でない場合があること
●推薦入試における評価基準が公表されていないこと
●前期試験と推薦入試の募集枠の拡大により、その意義が薄れてきていること
●後期試験と比べてかなり早い時期に合否が明らかになること
などに伴う弊害が顕在化するとともに、特に推薦入試については、制度本来の趣旨とは異なり、優秀な生徒をいち早く獲得する目的で運用される場合があるとの指摘もなされている。
こうしたことから、現行の制度がこれまで果たしてきた役割や利点は引き継ぎながらも、今後、受験生が自らの能力と適性等に基づいて主体的に高等学校を選択できる制度となるよう、早急にこの方針に沿って、入学者選抜制度の改革に向けた具体的な作業に着手することとする。
変更方針
(1)現行の前期試験と推薦入試を統合して、学力以外の資質能力や特定分野の学力を重点的に評価する新たな選抜方式(以下、「特色選抜」という。)を導入することとする。
(2)特色選抜においても、原則として全ての受験生に学力検査を課すこととする。
(3) 現行の後期試験については、学力検査による判定が可能な学力の全て又は一部を重点的に評価する選抜方式(以下、「一般選抜」という。)として、柔軟な運用を許容するものとする。
(4)評価に当たっては、各高等学校が学力はもとより学力以外の資質能力についても、
・内容(例:各教科の学習到達度、生徒会活動や学校行事での活動実績、スポーツ分野や芸術分野での実績) ・配分(例:教科別の傾斜配分、各評価内容の配分)
・指標(例:学力検査の結果、競技会やコンクールでの成績)
などを具体的かつ明確に定め、募集要項で公表するとともに、受験生や保護者等から誤解を招かないよう、できる限り客観性の高い方法をとることとする。
(5)新たな選抜方式の導入時期は平成24年度入学者(主に現在の中学1年生)の選抜時からとする。
今後の検討課題
次の事項について更に検討を進め、平成22年度中を目途に決定する。
(1) 特色選抜と一般選抜の募集枠(上限又は下限の設定)
(2) 学力検査の実施回数
例)一般選抜における学力検査の結果を特色選抜においても利用するので あれば、受験生が受ける学力検査は1回でも可。
など